会社経営者の配偶者から1000万円の解決金を受け取った事案
当事者情報
性別(依頼者) | 女 |
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職業 | 依頼者:主婦・無職 相手方:経営者 |
事件情報
離婚の段階 | 協議 |
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離婚請求 | 離婚を請求した |
解決までの時間 | 2年 |
離婚条件
離婚の原因 | 性格・価値観不一致, 不倫・浮気・不貞 |
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お金について | 慰謝料, 婚姻費用 |
財産分与 | 住宅・不動産, 預貯金 |
子どもについて |
1 事件概要
依頼者は、相手方に恐怖を感じていた上、相手方が話を聞いてくれないことから、当事務所に依頼。
当事務所が交渉をしたところ、相手方は弁護士を委任した上で、離婚条件として解決金1000万円を当方に要求してきた。
到底、応じることのできない提案だったので、これを拒否して調停を起こした。
2 解決内容
別居になっていたため、まずは婚姻費用を請求した。
相手方は婚姻費用の額も激しく争ったことから、調停・審判のみならず、高裁までかかる1年以上の争いとなった。
その甲斐があって、極めて高額な婚姻費用が認められることになった。
高額な婚姻費用が保障されたため、相手方とじっくりと離婚条件を交渉した。
結果として、通常の財産分与に加えて、今度は相手方が当方に解決金1000万円を支払う離婚条件での合意に成功した。
3 解決のポイント
相手方の収入が高額だったため、裁判では極めて高額な婚姻費用の決定が出ることを確信していた。
相手方が、高額な婚姻費用を支払うことになれば、長引くことを嫌って離婚に応じると予想された。
そこで、時間をかけて婚姻費用を争い、結果が出た後は相手からの離婚の申し出を待った。
依頼者の合意の元、じっくりと争う戦略を取ったことで、解決金や婚姻費用を合わせると、依頼者が依頼時に希望していた額よりも2000万円近い増額に成功した。